希望条件に優先順位がない
転職の目的を考えよう
転職の理由に勤め先への不満を挙げる人は多いですが、それだけの動機では転職はうまくいきません。なぜなら、現在の勤め先と違う会社に入社したとしても、そこでまた新たな不満を抱え込む可能性があるからです。転職活動をする際は、自分が転職先に何を求めるかを見極め、その上で企業を選んでいくのが基本です。自分の中に基準がないまま求人を眺めると、「この会社は給与がいい」「この会社は休みが多い」といったその時々の条件に目がいき、自分が本当に実現したいことを見失う可能性があります。
働き方の軸を決めよう
転職先を考える時は、今後自分がどういった働き方をしていきたいのか考えましょう。子育てと両立しながら働きたい、海外勤務を経験してスキルアップしたい、実力主義の世界で勝負したい。働き方の希望は人によってさまざまで、どれが正解ということはありません。どんなワークスタイルを望むかは自由なので、まずは自分の希望を明確にすることが大切です。5年後、10年後に自分が思う働き方ができる企業であるかどうかは、転職先を選ぶ上で必ず考えておきたいポイント。転職の際は今後の働き方の軸を定めた上で、それを実現できそうな企業を探していきます。
転職先に求める条件を決めよう
働き方の軸が決まったら、次は転職先に求める具体的な条件を見極めましょう。働く上での価値観は人それぞれ。給与が少なくても転勤がない方が人がいい人、頻繁に転勤があっても給与が高く昇進できる環境がいい人と、さまざまな条件が考えられます。
以下に希望条件の例を挙げるので、自分にとって何が大切か考えるヒントにしてください。
・給与水準が高い
・ポジションが用意されている
・会社の将来性に期待できる
・仕事内容に興味が持てる
・職場の人間関係が良好で雰囲気が良い
・転勤がない
・残業がない
・社内教育制度が充実している
・責任ある仕事を任される
・専門的なスキルが身につく
・顧客の反応が感じられる
ここに挙げたのは一例ですが、これ以外に求める条件があれば、紙に書き出して整理してみましょう。
条件の優先順位を決めよう
転職先にはつい色々な条件を求めてしまいますが、都合よく複数の条件が叶う職場があるとは限りません。全ての条件を満たす企業が見つかればベストですが、そうでない時は条件の優先順位を考えてみましょう。求めることが多く優先順位がつけにくいという人は、自分の希望を「絶対譲れない条件」と「譲歩しても良い条件」の2つに振り分けていくのがおすすめです。希望条件を絞り込むことで、より広い選択肢から自分に合った会社を探せるでしょう。自分の必須条件を満たす会社では入社後のミスマッチが置きにくく、納得のいく転職が叶う確立が高くなります。転職活動の際は、求める条件を明確にし、かつ条件に優先順位をつけることで、最も理想に近い会社に出会えるのではないでしょうか。